苦手意識のあった世界へ

デザイン専門学校の広告コースで、主にグラフィックデザインを専攻していました。印刷やデジタル分野についても学びましたが、当時は全く理解できず（笑）。手描きのイラスト制作などは得意でしたが、パソコン操作は苦手だったため、当初は印刷会社への就職は考えていませんでした。

しかし、松本印刷で働く先輩から業務内容や職場の雰囲気を聞き、ここでパソコン操作やDTPスキルを身に付けたいと考えるように。入社してからDTPオペレーターとしてパソコンスキルを磨き、今では苦手意識のあったデジタル分野・動画編集を担当するまでになりました。。

現在、私が主に担当している業務は、当社商品「ドーガ・プラス」、「ドーガ・プラスmini」での動画編集作業です。印刷物に使用した素材を二次活用して動画をつくることもあれば、企画提案から撮影、編集まで全ての作業に携わることも。後者のように企画から動画づくりを始める際は、お客様のご要望に合わせて動画構成を組み立てていきます。動画構成は絵コンテに起こし、それを元に社内カメラマンと共に撮影へ。必要な材料が揃ったら編集作業に入るという流れです。納品まで気が抜けない作業が続きますが、動画づくりを通してあらゆる業種を知ることができるのは面白いですね。

※動画編集ソフト:Adobe Premiere Pro（その他IllustratorやPhotoshopも活用）を使用

DTPオペレーターから動画編集クリエイターへ

入社してからしばらくは、DTPオペレーターとして印刷物の編集業務を担当していました。学生時代はよくわからなかった印刷知識も、上司や先輩、工場のオペレーターが丁寧に指導してくれたため、必要な知識とスキルを身に付けられました。

その後、デジタル分野の強化を目指し、WEBや動画制作を行う〈デジタル部門〉が開設。急遽、〈デジタル部門〉へ異動となり、動画編集を任せていただくことになったのです。プライベートで動画編集の経験があったため、抵抗はありませんでした。しかし、初めて扱う本格的な動画ソフトに大苦戦。外部の専門家から講習を受けることもありましたが、基本的には独学で覚えるしかありません。作業に慣れるまでは、当社の会社案内や商品紹介動画を制作し、実践練習を重ねました。今では「こうしたい!」と思い描いたアイデアを動画で表現できるまでに。お客様の職種も要望も様々ですので、それらに応えられるスキルとアイデアを、さらに磨いていきたいと思っています。

挑戦をあと押しする環境

当社には、興味のある分野を学べる環境があります。自学の時間を設けたり、セミナーを受けたり、市場を知る展示会に参加することもできます。私自身、DTPオペレーターから動画編集クリエイターへと社内転身をしましたが、こういった環境や周囲のサポートがあったから新しい分野にも挑戦できたと感じています。わからない分野に苦労もしましたが、新しいことができるようになっていく過程は非常に楽しいものです。特に、仕上がった動画をお客様に褒めていただけた時は、それまでの苦労が報われるほどの喜びがありますね。お店や街中で流れる動画を制作することもあるので、見る人がどんな反応をしているかリサーチに行くことも。実際に使われているシーンを見るとモチベーションも上がります。お客様の期待以上の動画をご提供できるよう、さらなるスキルアップを目指して精進していきたいと思います。